徒然なるままにワニノコ

ワニノコが書きます

出産備忘録

出産の痛みは忘れるというので備忘録


予定日から1週間経ったが陣痛が来ないので誘発分娩のため入院しました。


入院1日目

検診した結果、子宮口が1センチしか開いていませんでした。(子どもを産むには10センチ必要)

まず子宮口を広げるためラミナリアというものを使いました。棒状の乾燥した海藻で水分を含むことで広がるらしい。これを膣の中に入れていきます。10本入れられました。1本ずつ医者が入れていくんですけど、入れるごとに激痛が走ります。医者は出産よりかは痛くないから大丈夫と言いながら入れていきます。この時点で泣きそうでした。

入れ終わってしばらくすると慣れてきて違和感を感じるなー程度になりました。座るポイントによっては激痛。

翌朝まで入れた状態をキープ。分娩台をベット代わりに寝たので腰が痛くて痛くて仕方なかった。


入院2日目

朝、ラミナリアを1本ずつ抜いていきます。思いっきり指で抜かれます。『痛いよねー。ごめんねー。』と言われながら抜かれていきました。本当に痛いです。『結構奥まで入ってたから、いい感じに広がったんじゃない?』と言われたのでルンルンで検診したら1センチ広がって2センチ!!普通なら2〜3センチ開くらしい。先生は『出産は早くても明日かなー』と一言。なんでやねんとオイオイ泣きました。


9時半くらいから点滴で陣痛促進剤を注入していきました。点滴の針が太めらしく、ずっとズキズキ痛い。『早く陣痛来てくれー、この点滴から解放してくれー』と心の中で祈っていました。

すると、点滴しだした直後から腰とお腹に痛みがやってきました。心の中では『キタキタキタキター!!』って感じです。9時55分から陣痛の間隔を測定。2〜3分おき。

『あれ?早くない?』

陣痛は1時間に数回から始まり、だんだん間隔が短くなって、10分おきになったら産院へ連絡→入院になるのが普通。10分間隔5分間隔がなかった。

看護師に聞いてみると、『あー、陣痛かもしれませんね。陣痛が遠のくといけないので、陣痛促進剤の量増やしますねー』と言われ、点滴のスピードアップ。『いつ頃産まれますかね?』と聞いたら『早くて日付変わるころかな

その後も2〜3分間隔が続き、11時40分ごろ昼ごはん。2〜3分おきにくる痛みに30秒ほど耐えながら、ご飯を食べました。本当はあまり食べたくなかったけど、『出産は体力勝負だから食べてね。』と看護師に圧力をかけられ完食。


昼ごはん中に痛みが少し強くなりました。陣痛が来た時、分娩台の手すりをギュッと握らないと耐えられないくらいの痛み。

12時40分頃、陣痛の間隔が2分前後となりナースコール。もう痛みが限界近くまで来た。検診結果、子宮口は4センチ!!

『まだ6センチもあるんですか!?』と聞いたら『もっと痛くなるよ』と絶望の返事が来ました。ただ『順調にお産が進んでいるから今日中に産まれるかもしれない』と嬉しい声もいただきました。


その後も2分間隔の陣痛が来るたび分娩台をガンガン叩きながら痛みを必死に堪え続け、痛みが次のステップへ来ました。

腹痛が下痢のような腹痛へランクアップ。腰も痛いし、何かケツから出そうだけどイキんでは絶対にダメ。必死に深呼吸しようとして、吐くときに『フーー』と声が漏れるような感じ。看護師に『声は漏らさず深呼吸して』と怒られながら深呼吸を心がけました。

多分この頃には間隔が1分を切っていたと思います。『まだ旦那は呼んではダメなのか?』『あとどのくらいで産まれるのか?』と叫び散らしていた気がする。本当に看護師さんごめんなさい。

14時頃、看護師さんを急かして検診したところ5センチ!あと半分!!絶望しました。『まだ半分もあるの!?』となりましたが、看護師から『お産の進みが早いから旦那さんを呼びましょう』とお声がかかりました。やったぜ。

この頃には多分陣痛が30秒間隔になっていたと思う。コロナの影響で立会い出産は本当のラストしかダメということで旦那には産院の近くで待機。電話はOKだったので、電話を繋ぎながら陣痛に耐えてました。

もう深呼吸が上手くいかなくて足先指先が震えてギリ意識が残っているという感じ。


15時ごろ私があまりにも痛がるから旦那に来てもらうことになった。旦那が来て少しは落ち着くならということで特別に来てもらった。

子宮口はこの時点で9センチ。ここまで来たらもう好きなようにイキんでもよく、痛みが来るたびにケツに力を入れていた。そしてウンチも出した。

子宮口が大きく開いていないのに無理やりケツに力を入れるとケツが切れて出血が酷くなるらしい。だから力を入れていいのは本当に最後だけ。


そして、何時ごろか分からないけど遂に子宮口が10センチへ。あとは陣痛に合わせて思いっきりイキむだけ。やり方は思いっきり息を吸い込んで、止めて、お腹の方をクワッと目を開きながら力を入れる感じ。これを30秒おきにくる陣痛の痛みのピークに合わせて行う。酸素吸入器がやってきて、思いっきり空気を吸うが最初はなかなか上手くいきませんでした。医者のアドバイスのもと旦那にもタイミングをはかってもらいながら何度も何度もお腹に力を入れました。そして、ついに破水しました。破水って本当に水風船が破けたみたいに羊水がバシャっと出てきたのがわかりました。すごい。その後も何度もイキみました。赤ちゃんの頭がだんだん見えてきて、あともう少しのところで出口付近に鋭い痛みがきました。会陰切開といって出産時間を早め、赤ちゃんがなるべく苦しまずに出て来れるようにする措置です。出口付近を切開して、無理やり広げます。麻酔なしで。

噂には聞いており、先輩ママ方も『出産の痛みよりマシだから全然気にならなかったー』と言っていたのであまり気にしていなかったけど、それはそれ、これはこれ。あまりの痛さに『痛い痛い痛い痛い痛い痛い』と泣き叫んでしまいました。いろんなところから『もう少しだから最後だから力を入れて』という声が聞こえてきて、言葉にならない悲鳴を上げながら最後の力を振り絞ったらドボッと大きな塊と水が出てきました。


16時過ぎぴたげこベイビー誕生の瞬間です。

初産は平均10〜12時間かかると聞いていたけど、自分は6時間半くらい?普通はあと4時間この痛みに耐えないといけないと思うと恐ろしい。


出産後の措置について

会陰切開したところを縫います。麻酔してくれていたみたいですが、もともと麻酔が効きづらい体質のためとても痛かったです。だって針で縫われているんだもん。先生に『こんなに痛がる人初めて見た。さっきよりは痛くないでしょ?』と小言を言われました。


産婦人科あるある

『出産よりかは痛くないから大丈夫』

痛いものは痛いから大丈夫じゃない。